FP資格に興味があるけど本当に役に立つの?
FP2級を目指したいけど金融知識がないから難しそう‥
家計管理や副業、再就職にあたり、FP(ファイナンシャルプランナー)資格を取得したいと考える主婦の方は多いのではないでしょうか。
しかし、FP資格を取って具体的に何に役立つかが分からないと、一歩を踏み出しにくいですよね。
筆者は2022年にFP3級、2023年にFP2級の試験に独学で一発合格した主婦です。
FP資格を取得してみて、FPの知識は家計管理に役立ち、FP資格は副業に役立つ資格だと実感しています。
そこで本記事では、FPの知識が主婦にどのように役立つのか、資格取得後どのように活用できるのかなど「主婦のFP資格の活用方法」をご紹介します。
また、FP2級試験対策のコツやFP3級との違いについても紹介しているので、学習スケジュールを計画する際の参考にしてみてください。
- FP資格は主婦にどう役立つのか
- FP資格を取得して何ができるのか
- FP試験はどのように対策するべきか
- FP2級とFP3級の違い
FPは主婦の家計管理や副業に役立つ資格

FP(ファイナンシャルプランナー)は、個人や家族ごとの経済状況に応じたライフプラン設計などをアドバイスするお金の専門家です。
年金・教育資金・住宅ローン・税制・投資・保険・相続など暮らしに関わるお金の知識を活用し、相談者に合った資金計画を立ててサポートします。
FPの資格を取得するためには、国家検定であるFP技能検定を受検します。
FP技能検定には1級・2級・3級があり、合格すると等級ごとに「FP(ファイナンシャル・プランニング)技能士」を名乗ることができます。
FP資格では、主に以下のことを学びます。
分野 | 主な内容 |
---|---|
ライフプランニングと資金計画 | 年金や教育、住宅ローン、資金計画、公的保険制度など |
リスク管理 | 生命保険、損害保険、医療保険など |
金融資産運用 | 資産運用、株式投資など |
タックスプランニング | 扶養控除、配偶者控除、ふるさと納税などの税制度 |
不動産 | 住宅の購入や買い替えの税制など |
相続・事業承継 | 相続税や贈与税など |
上記の通り、FP資格の試験範囲は、私たちの生活に関連する知識が多く出題されます。
国家資格というとハードルが高そうなイメージがありますが、他の国家資格と比べると比較的挑戦しやすい資格です。
FP資格を取得してできること
FP資格を取得してできることは、以下の通りです。
- 相談者のライフプランを充実させるお手伝いができる
- 金融機関や保険会社などへの就職や転職に役立つ
- ライターとして金融関連の記事作成や監修ができる
- 自身や家族の家計管理、ライフプランの計画などに役立つ
FP資格を取得することで、「お金に関する知識を有する専門家」として個人のお客さんや企業から信頼を獲得し、仕事の幅を広げられます。
個人の顧客へアドバイスする仕事ができるほか、会社内での業務の幅を広げたり、転職や就職でのアピールポイントになったりする場合もあります。
また、Webライターやブログなどの副業をする際に、FP資格の知識を活用することも可能です。
さらにFP資格で学ぶ内容は、仕事だけでなくプライベートにも活かせる知識です。
特に家計の管理を任されることの多い主婦にとっては、自身や家族のライフプラン計画、節約などに役立つというメリットがあります。
筆者がFP資格を取得した理由
暮らしに関わるお金の知識を学べるFP資格は、主婦に人気のある資格の一つです。
本記事の筆者も専業主婦の時期にFP2級を勉強して取得しました。
以下では、なぜ私が数ある資格のなかからFP2級を取得しようと思ったのかをご紹介します。
前提として、私の生活は以下のような状況です。
- 30代主婦
- 夫は会社員
- 子供なし
- 賃貸暮らし
- 家庭の固定費は夫が払っている
- Webライターで月10万程度の収入有り
同じような境遇の方や、上記に興味がある方の参考になれば幸いです。
将来に対する不安があった
夫が会社員ということもあり、生活するのに困っているわけではありません。
家庭の支出は夫の収入で支払えており子供もいないため、教育費が必要な家庭と比べると自分たちに使えるお金は多いほうだと思います。
ただ、会社勤めを辞め専業主婦になった際、「会社員歴が長くないけど、年金はちゃんと貰えるのだろうか?」「もし夫がいなくなったら生活していけるだろうか?」といった漠然とした不安を持つようになりました。
当時の私は年金や税金といった社会制度について何も知らなかったため、不安を軽減するために知識をつけたいと思ったのです。
そこで見つけたのが、生活に関わるお金の専門家であるFP資格の存在でした。
在宅ワークに役立つ資格が欲しかった
専業主婦とはいえ自分でも稼ぎたいという気持ちがあり、在宅ワークで役に立つ資格はないかと調べていました。
そこでWebライターという仕事に興味を持ち、金融系の案件は単価が高いらしいと知りました。
ネットで調べてみると、FP資格を持っていると有利になると書いてあったため、自分の生活にも役立つしFPを勉強してみようと思いました。
投資に興味があった
NISAの意味すらも知らなかった当時の私は、投資はリスクがあるというイメージしか持っていませんでした。
しかし、節約関連の情報を調べていたところ「日本の銀行預金は低金利」「預金しているだけでは円の価値は目減りしていく」という言葉を目にしました。
それまで投資には全く興味がなかったものの、投資をしたほうがよいのではないかと思うようになったのです。
「投資 初心者」などで調べていくうちに、以下の点が分かってきました。
- 「ほったらかし投資」など時間を費やさずにできる投資がある
- 節約思考の人の多くはNISAを活用している
FP資格で投資関連の内容も学べるため、将来への不安を軽減できる、在宅ワークにも活用できるFP資格は今の自分にぴったりだと思ったのです。
それからFP2級について調べ、2級には受験資格があることを知りFP3級の取得から目指すことを決めました。
主婦がFP資格を活かす方法

FP資格は「役に立たない」と言われがちな資格でもあります。
なぜなら、具体的な節約術や新NISAのおすすめ銘柄などが分かるわけではないからです。
ただ、年金や税金といった公的制度、NISAやiDeCoなどの資産運用、住宅ローンや保険など主婦の生活に密接した知識を得られます。
FPを活用できる副業は在宅ワークが多いこともあり、家事や育児で忙しい主婦が挑戦しやすいこともメリットです。
ここでは、FP資格が主婦にどのように役立つのか、大きく3つの項目に分けて解説していきます。
- FP資格の知識を活かした家計管理
- FP資格取得で老後の不安軽減
- FP資格は主婦の副業にも役立つ
1.FPの知識を活かした家計管理
家計管理とは、決まった収入から日々の生活をやりくりし、今後のさまざまなライフプランの資金や不測の事態への備えを準備するものです。
FP資格で学ぶ知識は日常生活に密接しているものが多く、自身の家庭での家計管理を考えるときに役立ちます。
日本FP協会が実施した「主婦・主夫のFP資格活用度調査」によると、全体の46.7%が「FP知識を家計管理に活用している」と回答しています。
同調査のうち、就労状況が「専業主婦・主夫/収入を得ていない」人が回答したFPの知識が役に立ったと思うライフイベントについては、以下の結果となりました。
順位 | 役に立ったと思う ライフイベント | 回答割合 |
---|---|---|
1位 | 老後・相続 | 59.0% |
2位 | 住宅購入 | 30.8% |
3位 | 病気・怪我 | 25.3% |
4位 | 子供の教育 | 20.3% |
家計管理で大きな柱となるのは、家族のライフイベントに向けて必要資金を貯蓄することです。
金額が大きいものでは、マイホーム購入や子供の教育資金、老後資金が代表的です。
FP資格の「ライフプランニング」分野において、現在の収支状況を把握して予算を立て、いくら積み立てればいいかを計画する方法を学びます。
また、住宅ローンや教育ローンの基礎知識は、必要資金の把握や返済計画を立てる際に役立ちます。
投資や経済の知識は資産形成に活用
FP資格の「金融資産運用」分野では、投資商品や預金、NISA、iDeCoなどの金融知識を学びます。
これらの基礎知識を深めることで、ただ人気だからという理由で投資するのではなく、基本を理解したうえで投資方法や銘柄を選定できるようになります。
筆者は特に金融資産運用の分野が役に立ったと実感しています。
以前はNISA・iDeCoなど全く知りませんでしたが、FPを勉強したことでNISAでのつみたて投資を開始できました。
少額ではありますが毎月コツコツと投資しており、1年4ヶ月で+ 29.75%の運用益(旧NISA時に運用開始・2024年4月時点)が出ています。
また(お恥ずかしい話ですが)、会社員時代に訳もわからず加入したiDeCoを個人型確定拠出年金に移換したまま放置しており、FP勉強をきっかけにチェックするようになりました。
追加での掛金拠出は現状考えていませんが、銘柄変更等をしたことで放置時代より+6万円程度の運用益となっています。
このように基本的な知識を身に付けることで、積極的に資産形成の計画を立てられるようになります。
社会保障制度や税金の知識は節約に役立つことも
公的保険や年金制度などを知っていると、保険の見直しに役立つことがあります。
例えば、病院へ支払う金額が一定額を超えたら超過分が支給される高額医療費制度、家族が亡くなったときに受け取る遺族年金などがあります。
これらの保証対象や内容を把握することで、現在加入している生命保険や医療保険と照らし合わせて以下のような見直しができるかもしれません。
- 緊急時用に貯めている資金でカバーできないか
- 保険料がもっと安いプランでも良いのではないか
税金関連について主婦に特に関係するのは、扶養控除や配偶者控除といった「〇〇円の壁」問題です。
パートや在宅ワークなどで主婦が働く際に、いくらまで稼ぐかの目安がわかるため働き方を計画しやすくなります。
また、医療費控除や寄付金控除など、申告することで所得税や住民税の計算から控除できるものもあります。
例えば、出産費用やインプラントの費用などは医療費控除の対象となり、条件を満たせば所得税の計算から一定金額が控除されます。
医療費控除額の計算方法
(支払った医療費ー保険金等で補填される金額)ー総所得金額の5%or10万円の低い方の額
※上限200万円など条件があるため詳しくは都度調べてください。
納税者本人だけでなく配偶者のために支払った医療費も対象となるため、家族で共有して活用できる制度です。
これらの制度は税務署や市役所が進んで教えてくれるものではないため、自らがアンテナを貼って活用するしかありません。
資格勉強を通して公的制度について学べることは、FP資格を勉強する大きなメリットといえます。
2.FP資格取得で老後の不安軽減
テレビやニュースで「老後2,000万円問題」の話題を目にして、老後の生活に不安を感じている方は多いのではないでしょうか。
総務省統計局の2022年「家計調査年報(家計収支編)」によると、65歳以上の無職世帯で毎月かかる生活費の合計は、1人あたり約12〜14万円です。
65歳以上の無職世帯で毎月かかる生活費
- 夫婦のみの無職世帯の場合:23万6,696円
- 単身の無職世帯の場合:14万3,139円
単身無職世帯を例にすると、65〜75歳までの10年間で1,717万6,680円が必要となる計算です。
安心して老後を過ごすためには、老後のライフプランを考え計画的に老後資金を貯めておく必要があります。
FP資格では、年金の受給資格や計算方法、退職金などについて詳しく学びます。
将来受け取る金額の目安が分かれば、老後資金としていくらぐらい貯蓄すれば良いのかを把握できます。
さらにNISAやiDeCoといった資産運用の知識も活用すれば、老後資金の計画を立てやすくなるでしょう。
公的制度について理解しておくことで早い段階から計画できるため、漠然とした将来に対する不安の軽減にもつながります。
3.FP資格は主婦の副業にも役立つ
主婦といっても専業主婦ではなく、子育てが落ち着いたり、家事の合間に時間があったりして副業を検討している人もいるのではないでしょうか。
FP資格は、主婦が副業に挑戦する際に保有していると有利になる資格の一つです。
副業は資格を持っていなくても挑戦できるのものも多いですが、FP資格を保有しているとお金に関する案件獲得に有利に働く場合があります。
特に、主婦の副業とFP資格は相性が良いため、副業に役立つ資格を探している方におすすめです。
以下では、主婦の副業にFP資格が役立つ理由をご紹介します。
- FP関連の副業は在宅ワークの選択肢が多い
- FP関連の副業は初期費用がほぼかからない
- FP関連の副業は高単価案件なことが多い
- 主婦の副業にはFP2級以上がおすすめ
FP関連の副業は在宅ワークの選択肢が多い
FP資格を活かしてできる副業には在宅ワークでできるものが多く、家事や育児の合間に仕事をしたい方におすすめです。
代表的なものでは、以下のような副業が可能です。
FP資格を活かした在宅ワークの例
- コンサルティング
- 記事執筆
- ブログ運営
コンサルティングや記事執筆は、個人のお客さんやクライアントを相手にするため期限や納期までに終わらせる必要がありますが、働く時間帯は自由なので自分のペースで作業を進められます。
FP資格の知識を活かしたブログ運営の場合は相手は特にいないため、さらに時間に縛られずに作業できます。
在宅ワークは自分が働きたい時間に働けるため、時間に融通がきくことがメリットです。
朝早く家族の起床前の時間に集中して作業したり、日中の家族が外出している時間に作業したりと、ライフスタイルに合わせて働きやすいでしょう。
FP関連の副業は初期費用がほぼかからない
FP関連の在宅ワークは、初期費用がほとんどかからないため初めての人が挑戦しやすい副業です。
個人のお客さんにコンサルティングをするのであれば、初心者が始めやすい方法としては「ココナラ」などのサービスに登録して出品する方法があります。
記事執筆であれば「クラウドワークス」や「ランサーズ」などのクラウドソーシングに登録する方法が挙げられます。
どのサービスも手数料等は引かれますが、登録自体は無料のため赤字になる心配がありません。
ブログ運営では無料ブログと有料ブログがあり、無料ブログを選べば初期費用や維持費はかかりません。
ただし、ブログで収益化を目指すなら有料ブログのほうが使い勝手が良いためおすすめです。
有料ブログで最低限かかる費用としては、レンタルサーバー代のほか、独自ドメイン取得費や有料テーマ購入費などがあり、安くて年間1万円程度です。
1ヶ月あたり1,000円前後と考えれば、サブスクを1つ我慢すれば賄える金額といえます。
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以下の内容に魅力を感じて選びました。
- サーバー料金が安い(ベーシックプランで最安643円/月〜)
- 独自ドメインを2つ取得できる(WINGパック利用の場合)
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FP関連の副業は高単価案件なことが多い
執筆業(Webライター)で案件を受注する場合、FP資格を保有していると単価の高い案件を獲得できる可能性があります。
Webライティングには様々なジャンルが存在しますが、なかでも専門的な知識を必要とするジャンルは高単価な傾向があり、FP関連の案件もその一つです。
例えば、クラウドソーシングで初心者でも応募できる案件の平均は1文字あたり0.5〜1円程度です。
一方、「FP2級資格保有者歓迎」など条件付きの案件であれば1文字あたり2〜3円程度のものが多く見られます。
3000文字執筆する案件を納品して受け取る報酬を比べると、以下の通りに差があります。
3000文字執筆した場合の報酬の違い
- 1文字0.5円の場合:0.5円×3000文字=1,500円
- 1文字3円の場合:3円×3000文字=9,000円
ただし、高単価案件は相応の知識と文章能力なども求められるため、FP資格を持っているからといって全くの初心者が案件を受注できる可能性は低いでしょう。
事前にブログ運営などで執筆経験を積んでおくといいかもしれません。
主婦の副業にはFP2級以上がおすすめ
主婦の副業にFP資格を活用したい場合、3級を取得するだけではなく2級取得を目指すのがおすすめです。
FP3級資格試験の合格率は例年80%程度と高い水準であり、勉強すれば比較的合格しやすい試験といえます。
FP2級を取得するまでの過程で3級の知識は必要ではありますが、3級を保有しているからといってお金の専門家とは認識してもらえません。
例えば、クラウドソーシングサービスで募集しているWebライター案件では、以下のような条件付きのものをよく目にします。
金融系のWebライティング案件によくある条件
- FP2級以上保有者
- AFP・CFP保有者
- FP1級保有者
- 金融業務経験者
依頼者側からするとFP2級は最低限の知識であり、それ以上の専門的な知識を求めているということです。
また、スキルマーケット「ココナラ」でFPとして活躍している人も、FP2級以上保有者がほとんどです。
自身のライフプランの計画や、お金の基礎知識を習得したいという目的であれば、FP3級だけでも十分かもしれません。
もしFP資格を副業や再就職等に役立てたいと考えているなら、FP2級に挑戦することをおすすめします。
FP試験対策のポイント

FP資格には、国家資格と民間資格の2種類があり、それぞれ以下のように分類されます。
国家資格 | 民間資格 | |
---|---|---|
資格の名称 | 1級FP技能士 2級FP技能士 3級FP技能士 | CFP資格 AFP資格 |
試験実施機関 | NPO法人日本FP協会 金融財政事情研究会 | NPO法人日本FP協会 |
本記事でお伝えしているFP資格とは、国家資格に該当する「FP技能士」のことです。
FP3級とAFP資格は誰でも受検可能ですが、FP2級・FP1級とCFP資格には受検資格があります。
AFP資格・CFP資格については、本記事の内容から逸れてしまうため詳しい説明は省きますが、FPとして専門性を高めるための選択肢の一つです。
以下では、筆者が受検経験のあるFP2級について受検資格や勉強方法、勉強期間、試験対策について解説します。
FP2級取得を目指す方は、受検資格や受検までのルートを把握したうえで学習スケジュールを計画しましょう。
FP2級の受検資格
FP2級試験を受検するためには、以下のいずれかを満たす必要があります。
- AFP認定研修の受講修了者
- 3級FP技能検定合格者
- FP実務経験2年以上
FP2級を受検するまでのルートは複数ありますが、実務経験がない人の場合は以下2つのルートが考えられます。
- 3級試験に合格→2級学科・実技試験
- 通信講座でAFP認定研修の受講・修了→2級学科試験
①の「3級試験に合格→2級学科・実技試験」というルートは、自分のペースで3級、2級の勉強を進め、自分のタイミングで試験に挑戦したい人におすすめです。
②の「通信講座などでAFP認定研修の受講・修了→2級学科試験」というルートは、3級の受検を飛ばして2級からチャレンジしたい人に向いています。
AFP認定研修とFP2級の試験対策を兼ねているコースの通信講座を受講し、AFP・2級取得を目指すのが一般的な方法です。
ライフスタイルや勉強にかけたい時間などを考慮して、ご自身に合った方法でFP2級資格の取得を目指しましょう。
FP2級の勉強方法と期間
一般的に、FP2級試験に合格するために必要な期間は150〜300時間といわれています。
1日2時間勉強する場合、3〜5カ月かかる計算です。
FP3級は30〜100時間が目安とされていることから、FP2級のほうが勉強時間が必要だと考えられています。
FP2級を勉強する際は、家事や育児、仕事のスケジュールをうまく調整して勉強時間を確保する必要があります。
筆者が独学で勉強した際は、FP3級で3ヶ月、FP2級で3ヶ月費やしており、2級取得まで合計6ヶ月間かかりました。
通信講座は独学よりも効率よく勉強できる場合があるため、通信講座を検討している方はもう少し短い期間で済むかもしれません。
参考までに、筆者がFP3級・2級を勉強したときのスケジュールを簡単にご紹介します。
- 2022年6月中旬:3級の勉強開始
- 2022年9月11日:3級試験
- 2022年10月24日:3級合格発表
- 2022年10月下旬:2級勉強開始
- 2023年1月22日:2級試験
- 2023年3月2日:2級合格発表
【体験談】FP3級は独学で128〜160時間
FP3級の勉強期間中はフルで働いていたため、休日に集中して1日4〜5時間勉強していました。
平日は通勤中等の移動時間に、スマホで一問一答を解いていた程度です。
合計の勉強時間は、1日4〜5時間×32日(3ヶ月分の土日)=128〜160時間でした。
FP3級独学の詳しいスケジュールは以下の記事で紹介しているため、本記事では割愛します。

【体験談】FP2級は独学で240〜300時間
FP2級の勉強・受検を通して重要だと感じたのは、以下の3点です。
- 勉強時間は余裕を持って確保する
- 初心者の場合、情報量が多めのテキストがおすすめ
- いかに過去問演習の時間を作れるかがポイント
FP2級の勉強期間中は専業主婦だったため平日に4〜5時間勉強しました。
合計の勉強時間は1日4〜5時間×60日(平日20日×3ヶ月で計算)=240〜300時間です。
FP3級のときと比べて約2倍の時間を費やしていますね。
難しい項目のインプットに時間がかかったり、過去問演習の時間を増やしたりしたことが要因だと思います。
勉強時間に余裕を持って学習スケジュールを立てておくと、試験ギリギリで焦ることがなくなります。
テキストと問題集は、以下の2つを使用しました。
金融関連の基礎知識がない方であれば、テキストは情報量が多めのものがおすすめです。
筆者は初心者でFP3級を勉強した際、イラストや図解が多めのテキストを使用していましたが、細かい解説が書かれていなくて困った経験があります。
そのため、試験の難易度が上がるFP2級では情報量の多いテキストにしようと思い、上記の「うかる!」シリーズを選びました。
勉強の進め方は、いかに過去問演習の時間を作れるかがポイントです。
FP3級の試験を受けた際に、しっかりと過去問で対策したつもりが、いざ試験を受けてみると全く見たことのない問題がいくつかありました。
そのため、同じ試験回の過去問で正解率を上げるだけでなく、数年分の過去問を網羅して幅広い問題に慣れておくことが重要だと感じました。
筆者がFP2級を勉強した際は、以下2つのツールで過去問対策をしました。
筆者が使用した過去問対策ツール
- 問題集に添付されていた過去問
- 無料過去問サイト「過去問道場」
過去問道場では現状の正解率を確認できるため、苦手分野克服に役立ちます。
上記の流れでFP2級試験に挑戦し、なんとか一発合格できました。
FP2級は独学と通信講座どっちがいい?
FP2級の勉強を始める際に、勉強方法を独学にするか通信講座にするかは迷うポイントです。
筆者はとにかく費用を抑えたかったため2級・3級のどちらも独学で乗り切りましたが、2級の勉強に関しては通信講座にすればよかったと思う部分もあります。
以下では、独学でFP2級に挑んだ経験も踏まえ、独学と通信講座のメリット・デメリットを解説します。
どちらかの勉強方法が良いというわけではないため、ご自身の方針やライフスタイルに合った勉強方法を選択しましょう。
独学 | 通信講座 | |
---|---|---|
メリット | ・教材費を抑えられる ・自分のペースで進めやすい | ・教材が充実している ・学習スケジュールを立てやすい ・分からない点を質問できる ・AFP認定研修込みのプランがある |
デメリット | ・分からない点を質問できない ・法改正の情報が入らない ・効率よく勉強できない場合がある | ・独学よりも費用がかかる |
おすすめの人 | ・とにかく費用を抑えたい ・スケジュール管理が得意 | ・スマホで学習したい ・不明点を質問したい ・1人だとモチベーションを保てない |
独学のメリット・デメリット
独学でFP2級を勉強するメリットは、以下の2つです。
- 通信講座よりも教材費を抑えられる
- 自分のペースで学習を進めやすい
独学のメリットは、勉強に使う教材費用を安く抑えられることです。
購入するのは市販のテキストと問題集、必要であれば予想問題集程度で済みます。
筆者が購入したのはFP2級・FP3級のどちらもテキストと問題集のみで、合計でかかった金額は7,260円(税込)でした。
筆者が使用したFP2級・3級の教材費
- FP2級:テキスト1,980円+問題集1,980円=3,960円
- FP3級:テキスト1,650円+問題集1,650円=3,300円
- 総額:7,260円
- ※価格は全て税込表示。購入当時の金額です。
通信講座だと5〜10万円、安くても3万円程度はかかるため、とにかく費用を抑えたい方には独学がおすすめです。
また、学習スケジュールを自由に決められるため、自分のペースで進めやすい点もメリットです。
- わからない部分を質問できない
- 法改正の情報が入らない
- 効率よく勉強できない場合がある
ただし、自由度が高い分、効率的に勉強を進められない可能性も考えられます。
忙しくてスケジュール管理が難しい方や、1人で勉強するとモチベーションが保てない方には向かないかもしれません。
また、理解できない部分があっても質問できる相手がいないため、自分で情報を探して解決しなければなりません。
さらに、FPで勉強する分野では法改正が毎年のように行われます。
試験でも改正された法律が出題されることが多く、独学では自分で法改正の情報をチェックしないといけない点もデメリットです。
通信講座のメリット・デメリット
通信講座でFP2級を勉強するメリットは以下の通りです。
- 教材が充実している
- 学習スケジュールを立てやすい
- 分からない点を質問できる
- AFP認定研修込みのプランがある
独学では市販のテキストと問題集、予想問題集を使用するのに対し、通信講座では動画講義やAIを駆使したスマホ学習コンテンツ等の教材が充実しています。
一問一答で苦手な問題を優先して出題してくれる機能があるコンテンツなら、自分で苦手分野を分析する時間や手間が省け、勉強に時間を費やせます。
スマホ学習なら移動中等のスキマ時間を活用して勉強できるため、フルで働いていて勉強時間を確保できない人におすすめです。
通信講座のコンテンツや教材の一例
- プロの講師による動画講義
- スマホ学習ツール(動画講義や一問一答など)
- 学習スケジュールの自動作成
- 質問制度や添削制度
また、分からない点を講師へ質問できるため、無駄な時間をかけずに正確な知識を得られることもメリットです。
さらに、FP2級の試験対策に加えて、民間資格であるAFP資格の認定研修を含むコースを提供している通信講座もあります。
短期間でFP2級とAFP資格のダブル取得も目指せるため、AFP資格の取得も考えている方も通信講座を選んでも良いかもしれません。
- 独学よりも教材費がかかる
通信講座のデメリットは、独学に比べて費用がかかることです。
以下は、人気の通信講座におけるFP2級コースの受講料です。
通信講座 | 受講料(税込) |
---|---|
スタディング | 29,700円 |
アガルートアカデミー | 65,780円(2級・3級コース) |
フォーサイト | 60,800〜65,800円(3級対策含む) |
ユーキャン | 64,000円 |
資格の学校TAC | 96,000円 |
資格の大原 | 92,100円(AFP認定研修有り) |
独学では2級・3級の教材費合計で約7,000円だったのに対し、通信講座では一番安いスタディングで約3万円、そのほかは6〜10万円程度かかります。
ただし、通信講座では効率的に勉強を進めるためのコンテンツや教材が充実しているという魅力があります。
独学経験者の個人的な意見としては、時間への投資と考えれば通信講座の受講料は無駄にならないと思います。
ご自身に合った勉強方法を選択して試験対策しましょう。
FP2級とFP3級の違い

国家資格であるFP技能検定は、3級・2級・1級の3種類です。
FP3級は基礎、FP2級はさらに深掘りした知識が求められるため難易度が上がります。
以下では、FP3級の取得後にFP2級取得を目指す方向けに、FP2級・FP3級の試験の違いについて解説します。
試験対策や学習スケジュール計画の参考にしてみてください。
1.出題範囲の違い
FP3級では、基本的に個人の暮らしに関わるお金の知識を学びます。
一方で、FP2級ではFP3級の試験範囲に加えて法人のライフプランニングや税金関連の知識も出題範囲となります。
以下は、日本FP協会の公式サイトよりFP3級とFP2級それぞれの試験要項のうち、「試験範囲」を抜粋して比較したものです。
分野 | 3級 | 2級 |
---|---|---|
ライフプランニングと資金計画 | 1.ファイナンシャル・プランニングと倫理 2.ファイナンシャル・プランニングと関連法規 3.ライフプランニングの考え方・手法 4.社会保険 5.公的年金 6.企業年金・個人年金等 7.年金と税金 8.ライフプラン策定上の資金計画 9.ローンとカード 10.ライフプランニングと資金計画の最新の動向 | 1.ファイナンシャル・プランニングと倫理 2.ファイナンシャル・プランニングと関連法規 3.ライフプランニングの考え方・手法 4.社会保険 5.公的年金 6.企業年金・個人年金等 7.年金と税金 8.ライフプラン策定上の資金計画 9.中小法人の資金計画 10.ローンとカード 11.ライフプランニングと資金計画の最新の動向 |
リスク管理 | 1.リスクマネジメント 2.保険制度全般 3.生命保険 4.損害保険 5.第三分野の保険 6.リスク管理と保険 7.リスク管理の最新の動向 | 1.リスクマネジメント 2.保険制度全般 3.生命保険 4.損害保険 5.第三分野の保険 6.リスク管理と保険 7.リスク管理の最新の動向 |
金融資産運用 | 1.マーケット環境の理解 2.預貯金・金融類似商品等 3.投資信託 4.債券投資 5.株式投資 6.外貨建商品 7.保険商品 8.金融派生商品 9.ポートフォリオ運用 10.金融商品と税金 11.セーフティネット 12.関連法規 13.金融資産運用の最新の動向 | 1.マーケット環境の理解 2.預貯金・金融類似商品等 3.投資信託 4.債券投資 5.株式投資 6.外貨建商品 7.保険商品 8.金融派生商品 9.ポートフォリオ運用 10.金融商品と税金 11.セーフティネット 12.関連法規 13.金融資産運用の最新の動向 |
タックスプランニング | 1.わが国の税制 2.所得税の仕組み 3.各種所得の内容 4.損益通算 5.所得控除 6.税額控除 7.所得税の申告と納付 8.個人住民税 9.個人事業税 10.タックスプランニングの最新の動向 | 1.わが国の税制 2.所得税の仕組み 3.各種所得の内容 4.損益通算 5.所得控除 6.税額控除 7.所得税の申告と納付 8.個人住民税 9.個人事業税 10.法人税 11.法人住民税 12.法人事業税 13.消費税 14.会社、役員間および会社間の税務 15.決算書と法人税申告書 16.諸外国の税制度 17.タックスプランニングの最新の動向 |
不動産 | 1.不動産の見方 2.不動産の取引 3.不動産に関する法令上の規制 4.不動産の取得・保有に係る税金 5.不動産の譲渡に係る税金 6.不動産の賃貸 7.不動産の有効活用 8.不動産の証券化 9.不動産の最新の動向 | 1.不動産の見方 2.不動産の取引 3.不動産に関する法令上の規制 4.不動産の取得・保有に係る税金 5.不動産の譲渡に係る税金 6.不動産の賃貸 7.不動産の有効活用 8.不動産の証券化 9.不動産の最新の動向 |
相続・事業承継 | 1.贈与と法律 2.贈与と税金 3.相続と法律 4.相続と税金 5.相続財産の評価(不動産以外) 6.相続財産の評価(不動産) 7.不動産の相続対策 8.相続と保険の活用 9.相続・事業承継の最新の動向 | 1.贈与と法律 2.贈与と税金 3.相続と法律 4.相続と税金 5.相続財産の評価(不動産以外) 6.相続財産の評価(不動産) 7.不動産の相続対策 8.相続と保険の活用 9.事業承継対策 10.事業と経営 11.相続・事業承継の最新の動向 |
合計6分野というのはFP3級・FP2級どちらも同じですが、中身に注目してみると3級よりも2級の項目が多いことが分かります。
特に目につくのはFP2級のタックスプランニング(税金関連)分野に「法人」という文字が多いことではないでしょうか。
身近なお金に関する知識を学ぶFP3級と比べると、FP2級で問われる法人関連の知識は、経理系の予備知識がない方だとイメージしにくい項目です。
実際、筆者がFP2級を勉強した際には、会社と役員間等の税務関連の分野は理解するのに時間がかかり、苦戦した記憶があります。
3級の範囲の知識を深掘りするだけでなく出題範囲も広くなるため、FP2級は3級よりも難しく勉強時間も多く必要となります。
2.出題形式・合格基準の違い
FP2級とFP3級は、試験の出題形式や問題数も異なります。
以下は、日本FP協会が公開している2024年1月試験におけるFP2級・FP3級の出題形式・問題数・合格基準です。
3級 | 2級 | |
---|---|---|
出題形式 | 学科:3択問題 実技:3択問題 | 学科:4択問題 実技:筆記(記述式) |
問題数 | 学科:60問 実技:20問 | 学科:60問 実技:40問 |
合格基準 | 学科:36点以上(60点満点) 実技:60点以上(100点満点) | 学科:36点以上(60点満点) 実技:60点以上(100点満点) |
FP3級では学科・実技どちらも3択問題のみのため、答えを正確に覚えていなくても正解できる可能性があります。
しかし、FP2級では4択問題や選択肢が用意されていない問題があり、自分で正確な答えを導き出す必要があります。
実技の問題数も2級のほうが20問多いため、試験当日の回答スピードも求められます。
分かる問題から解いていく、時間がかかる問題は後回しにするなど工夫して回答すると良いでしょう。
3.合格率の違い
上述の通り、FP2級はFP3級と比べて難しい内容や試験方式のため、試験の合格率にも大きな差がついています。
以下の表で、2024年1月試験におけるFP2級とFP3級の合格率を比較しました。
学科/実技 | 3級 | 2級 |
---|---|---|
学科試験 | 83.14% | 39.00% |
実技試験(資産設計提案業務) | 86.56% | 61.12% |
FP3級は学科試験、実技試験のどちらも80%を超える合格率であるのに対し、FP2級の学科試験では40%以下と全体の半数を下回る結果が出ています。
FP2級と3級を試験内容で比較すると、FP3級は比較的合格しやすい試験であり、FP2級は半分以下の人しか合格できない試験だと分かります。
FP2級の学習スケジュールを計画する際は、FP3級よりも難しいことを念頭に置き、勉強時間を多めに確保することが大切です。
一発合格できるように、しっかりと対策しておきましょう。
FP資格を取得して主婦の家計管理や副業に活かそう
本記事では、主婦がFP資格を取得した体験談をもとに、資格の活用方法や試験対策のコツをご紹介しました。
主婦がFP資格を取得することについてまとめると、以下の通りです。
- FP資格の知識はライフプラン・資産形成・節約など主婦の家計管理に役立つ
- FP資格の知識は将来や老後への不安を軽減できる
- FP資格を活用して副業するなら2級取得を目指すべき
- FP2級の勉強方法は独学でも合格できる
- ただし、効率よく勉強するなら通信講座の受講もおすすめ
FP資格は、副業などの仕事に活かせるのはもちろんのこと、主婦自身のライフプランをより良いものにするために役立つ資格です。
FP2級試験の出題範囲は広く、3級と比べて難易度も上がるため、しっかりと勉強する必要があります。
しかし、筆者のように金融知識ゼロの主婦でも合格することは可能です。
ご自身に合った勉強方法を選択して、FP資格の合格をつかみ取りましょう。