- FP3級の実技試験はどっちを選んだらいいの?
- FP協会ときんざいは何がちがうの?
- 難易度が低い実技試験を選びたい
このような悩みを解決する記事です。
FP試験は2つの団体で実施されており、申込みまでに選ぶ必要があります。
はじめてFPを勉強する場合、内容が想像できないので迷いますよね。
そこで本記事では、FP3級取得者の筆者が、各実技試験の特徴について解説していきます。
- FP協会がおすすめな理由
- 3つの実技試験の特徴
- FP3級実技試験の難易度
申込み後に後悔しないよう、それぞれの試験の特徴を理解したうえで選びましょう。
FP3級の実技試験どっちを受ける?迷ったらFP協会でOK

先に結論をお伝えしますと、どちらか決まらない場合はFP協会を選択すればOKです。なぜなら、FP協会のほうが難易度が低いためです。
詳しく解説する前に、実技試験の種類について確認しておきましょう。
FP3級の実技試験は次の3つがあります。
- 資産設計提案業務(FP協会)
- 個人資産相談業務(きんざい)
- 保険顧客資産相談業務(きんざい)
学科試験の内容は同じですので、実技試験でどれを選ぶかによって申込先が異なります。
- ①を選ぶ場合→FP協会
- ②または③を選ぶ場合→きんざい
正式名称は以下のとおり。
- FP協会:NPO法人日本FP協会
- きんざい:一般社団法人金融財政事情研究会
それでは、なぜFP協会のほうが難易度が低いといえるのか、3つの理由を解説していきます。
- 1問ずつの配点が低い
- 合格率が高い
- 出題範囲が広い
1問ずつの配点が低い
1つめの理由は、FP協会のほう1問ずつの配点が低いからです。
FP協会の実技試験のほうが問題数が多いのです。
つまり、1問まちがえた場合の失点が少ないということです。
以下は、それぞれの問題数です。
FP協会 | きんざい |
---|---|
20問 | 15問 |
実技試験は計算問題もあるため、あせって計算ミスしてしまう可能性も十分ありますよね。
ミスによる失点を踏まえて考えると、1問ずつの配点が低いほうが安心だといえます。
合格率が高い
2つめの理由は、FP協会のほうが過去の合格率が高いからです。
各実技試験の合格率を見てみると、FP協会は80%以上あるのに対し、きんざいは50%前後となっています。
以下は過去2回の合格率です。
FP協会 | きんざい (個人) | きんざい (保険) | |
---|---|---|---|
2022年9月 | 84.44% | 58.23% | 43.28% |
2022年5月 | 90.33% | 62.24% | 45.64% |
上記の結果を見ると、「FPの基礎を学べて一発で合格できればいい」という方は、FP協会一択ではないでしょうか。
出題範囲が広い
3つめの理由は、FP協会のほうが出題範囲が広いからです。
出題範囲が広いということは、掘り下げた問題が出なということでもあります。
FP試験は全部で6つの分野があり、きんざいの実技試験では出題されない分野もあります。
以下は、各実技試験の出題範囲です。
分野名 | FP協会 (資産) | きんざい (個人) | きんざい (保険) |
---|---|---|---|
ライフ | ○ | ○ | ○ |
リスク | ○ | × | ○ |
金融 | ○ | ○ | × |
タックス | ○ | ○ | ○ |
不動産 | ○ | ○ | × |
相続 | ○ | ○ | ○ |
6分野すべてから出題されるFP協会は、最低限、頻出問題を対策しておけば合格に必要な得点はとれます。
このように、試験対策しやすいという点でもFP協会はおすすめです。
以上3つの理由から、どちらを選ぶか決まらない場合は、難易度の低いFP協会で受験することをおすすめします。
3つの実技試験の特徴を解説

前章にて、どちらで受けるか迷っている方はFP協会がおすすめな理由について解説しました。
しかし「難易度が低いから」という理由だけで選ぶのは不安だという方もいらっしゃるでしょう。
ここからは、3つの実技試験の特徴について解説していきます。
FP協会「資産設計提案業務」の特徴
まずはFP協会の「資産設計提案業務」の特徴です。
出題範囲は以下のとおり。
全6分野からまんべんなく出題されますので、生活とお金に関する幅広い知識が問われます。
そのため、「お金に関する基礎的な知識を幅広く学びたい」という方はこちらの試験を選ぶとよいでしょう。
ちなみに私はこちらで受験しました。
勉強してみた印象は、「学科試験の延長」といった感じです。
各分野の基礎的な知識が問われますので、学科試験の対策で論点をしっかり理解していれば、解ける問題が多いです。
リスク管理分野の頻出問題「保険証券の読み取り」だけは、実技試験独自の内容なため、慣れるまでは過去問で練習する必要があると感じました。
きんざい「個人資産相談業務」の特徴
2つめはきんざいの「個人資産相談業務」の特徴です。
出題範囲は以下のとおり。
分野名 | 出題の有無 |
---|---|
ライフ | ○ |
リスク | ✖️ |
金融 | ○ |
タックス | ○ |
不動産 | ○ |
相続 | ○ |
試験の内容はFP協会の「資産設計提案業務」と似ており、生活とお金に関する幅広い知識が問われます。
そのため、特に希望がなければ、FP協会か、こちらの試験のどちらかを選ぶとよいでしょう。
FP協会の試験とちがう点でいうと、リスク管理の分野が出ないことです。
出題範囲が少ないため、問題の難易度はFP協会よりも深掘りした内容が問われる印象です。また、個人事業主の顧客を想定した問題文が多いです。
私はこちらの試験を受けていませんが、実際に過去問を解いてみました。
印象としては、「えっ、難しい」です(笑)
きんざいのほうが合格率が低いことも、納得できます。
きんざい「保険顧客資産相談業務」の特徴
3つめはきんざいの「保険顧客資産相談業務」の特徴です。
出題範囲は以下のとおり。
分野名 | 出題の有無 |
---|---|
ライフ | ○ |
リスク | ✖️ |
金融 | ○ |
タックス | ○ |
不動産 | ✖️ |
相続 | ○ |
名前のとおり、保険の分野「リスク管理」がメインの試験ですので、「保険関連の職業に就職したい」「保険会社に勤めている」という方は、こちらの試験を選ぶとよいでしょう。
保険分野に関しては、FP協会の2級で問われるような内容も出題されているため、深い知識が必要となることがわかります。
また、出題範囲が4つの分野に限られるため、各分野についてFP協会よりも細かい内容が問われる傾向です。
以上が、3つの実技試験の特徴でした。
説明だけではイメージしにくいかと思いますので、選ぶ前にそれぞれの過去問に目を通してみるとよいでしょう。
実施団体のHPにて、閲覧できるようになっています。
FP協会:日本FP協会 試験問題・模範解答
きんざい:きんざい FP技能試験 試験問題
FP3級実技試験の難易度は低い

前章にて、3つの実技試験の特徴について解説しました。
ここからは「FP3級の実技試験って難しいの?」という方へ向け、実技試験の難易度について解説していきます。
結論を先にいうと、FP3級は実技試験の難易度が低いです。
なぜ難易度が低いのか、3つの理由を解説していきます。
- マークシートで3択問題
- 合格率が高い
- 合格基準が低い
マークシートで3択問題
1つめの理由は、解答形式がマークシートで3択問題だからです。
「実技」というと記述問題だと思いがちですが、FP3級の実技試験はマークシート形式で、3択問題となっています。
FP協会、きんざいどちらも同様です。
出題形式の詳細は以下のとおり。
FP協会 | きんざい | |
---|---|---|
出題形式 | 3択問題 | 3択問題 |
問題数 | 20問 | 5題15問 |
試験時間 | 60分 | 60分 |
つまり、「時間が足りない」「正解がわからない」という場合でも、どこかしらにマークをつけておけば3分の1の確率で正解できるということ。
このように、正確な答えを導き出せなくても回答できるという点は、FP3級の実技試験の難易度が低い理由だといえます。
合格率が高い
2つめの理由は、合格率が高いからです。
こちらに関しては、きんざいの「保険顧客資産相談業務」は該当しません。
以下は、過去2回分の学科と実技の合格率です。
2022年9月試験 | FP協会 (資産) | きんざい (個人) | きんざい (保険) |
---|---|---|---|
学科 | 80.78% | 43.41% | |
実技 | 84.44% | 58.23% | 48.28% |
2022年5月試験 | FP協会 (資産) | きんざい (個人) | きんざい (保険) |
---|---|---|---|
学科 | 83.37% | 49.03% | |
実技 | 90.33% | 62.24% | 45.64% |
FP協会の「資産設計提案業務」、きんざいの「個人資産相談業務」ともに実技試験のほうが学科試験より高い合格率となっています。
これは推測ですが、実技は問題数が少ないわりに試験時間が60分もあり、じっくりと考える余裕があるため合格率が高いのかと思います。
合格基準点が低い
3つめの理由は、合格基準点が低いからです。
実技は問題数が少ない分、1問ずつの配点が高いことがこわいところですが、合格基準がやさしいため、合格率も高いのだと思います。
合格基準点は以下のとおり。
FP協会 | きんざい |
---|---|
60点以上(100点満点) | 30点以上(50点満点) |
どちらの団体も、「6割」以上正解できれば合格できます。
「6割」正解できればいいわけですから、最低限、頻出問題をしっかり対策できていれば合格圏内に入れるということです。
このように試験対策しやすい点も、FP3級の実技試験の難易度が低い理由だといえるでしょう。
まとめ:FP3級の実技試験は迷ったらFP協会がおすすめ
ここまで、「FP3級の実技試験はどっちを受けるべきか?」という議題に対し、迷ったらFP協会がおすすめだという内容について解説してきました。
本記事の要点をまとめておきます。
- 実技試験は3種類、申込先は2つある
- FP協会のほうが難易度は低い
- 資格の使い道が決まっていない→FP協会がおすすめ
- 保険に特化したい→きんざい「保険」がおすすめ
どちらで受けるか決まらない場合は、難易度が低い「FP協会」を選んでみてはいかがでしょうか。
FPの資格は生活やお金に関する幅広い知識を習得でき、仕事だけでなく自分の生活に役立てることができます。
国家資格のなかでも合格しやすい資格となっていますので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
また、勉強方法や試験の難易度について、以下の記事で解説しています。
よろしければ参考にしてみてください。
- FP3級の勉強方法を知りたい↓
>>【知識ゼロでもOK】FP3級に独学合格した勉強方法とスケジュール解説 - FP3級の難易度を知りたい↓
>>簡単すぎるって本当? FP3級の難易度と独学攻略のコツを徹底解説
最後までお読みいただき、ありがとうございました。