- FP3級は簡単すぎるって聞いたけど本当?
- 勉強しなくても合格できるかな?
このような悩みを解決する記事です。
結論、FP3級は合格しやすい資格試験ですが、勉強してみると内容は難しいです。
私も勉強する前は「簡単なんだ」となめていましたが、いざ勉強を始めてみると内容が難しく、「勉強をしないで受かる資格ではない!」と思いました。
そこで本記事では、FP3級が「簡単すぎる」といわれる理由と、FP3級を取得した私が「勉強の難易度」や「勉強のコツ」について解説していきます。
2022年9月に受験し、
学科51/60点、実技90/100点で合格しました!
- FP3級が簡単すぎるといわれる理由
- FP3級の勉強の難易度
- FP3級の独学のコツ
- FP3級を取得するメリット
FP3級が簡単すぎるといわれる理由

インターネットで調べると「FP3級は簡単すぎる資格」だと目にします。国家資格であるFP技能検定がなぜ「簡単すぎる」といわれているのか。
理由は以下の3つです。
- 合格率が高いから
- 合格基準が低いから
- 全問マークシート&選択問題だから
順番に解説してきます。
合格率が高いから
1つめの理由は、合格率が高いからです。
日本FP協会の過去5回の合格率を見てみると、なんと75〜90%!
10人中8人は合格できるということですね。
実施年度 | 合格率 (学科) | 合格率 (実技) |
---|---|---|
2022年5月 | 83.37% | 90.33% |
2022年1月 | 87.01% | 90.75% |
2021年9月 | 84.69% | 80.50% |
2021年5月 | 83.25% | 76.65% |
2021年1月 | 87.92% | 86.53% |
お金に関する資格としてよく比較されるのが「簿記」ですよね。
簿記もFPと同様に、3級だと合格率が高いかというと、そうでもありません。
以下は、簿記3級の過去5回分の合格率です。
実施年度 | 合格率 |
---|---|
2022年6月 | 45.80% |
2022年2月 | 50.90% |
2021年11月 | 27.10% |
2021年6月 | 28.90% |
2021年2月 | 67.20% |
27〜67%と、FP3級と比較すると合格率が低いことがわかります。
このように合格率が高いことが、「FP3級は簡単すぎる」といわれる要因となっています。
合格基準が低いから
2つ目の理由は、合格基準のハードルが低いからです。
FP3級の試験は、6割以上正解できれば合格できます。
以下は、「FP協会」と「きんざい」の合格基準です。
FP協会 | きんざい | |
---|---|---|
学科 | 36点以上(60点満点) | 36点以上(60点満点) |
実技 | 60点以上(100点満点) | 30点以上(50点満点) |
6割以上正解できればいいわけですから、頻出問題をしっかり対策して得点をとることができれば、多少難しい問題を落としても合格圏内に入れるということです。
FP試験は実施機関が2つあり、どちらかを選んで受験することになります。
どちらを選べはいいか? という内容は以下の記事で解説していますので、参考にしてみてください。
こちらも簿記3級の合格基準と比較してみましょう。
以下の表のとおり、簿記3級の合格基準は70%以上です。

10%の差は大きいですよね!
このように、FP3級は合格基準のハードルが低いため、合格率も高いのだといえるでしょう。
全問マークシート&選択問題だから
3つ目の理由は、解答形式が全問マークシートかつ選択問題だからです。
しかも学科試験においては、全60問中30問は○×問題、30問は三答一択問題なのです。
○×問題のイメージは以下のとおり。
次の各文章を読んで、正しいものまたは適切なものには①を、謝っているものまたは不適切なものには②を、解答用紙にマークしなさい。
出典:日本FP協会 試験問題 2023年1月度
三答一択問題のイメージは以下のとおり。
次の各文章の( )内にあてはまる最も適切な文章、語句、数字またはそれらの組合わせを1)〜3)のなかから選び、その番号を解答用紙にマークしなさい。
出典:日本FP協会 試験問題 2023年1月度
○×問題は答えがわからなくても50%の確率で正解できます。
三答一択問題も、記述だったら数字が思い出せない問題でも、選択肢を見れば思い出す、なんてこともあります。
以上のことから、解答形式が優しいことも、合格率が高い要因だといえるでしょう。
FP3級は勉強してみると簡単ではない

前章にて、FP3級が簡単だと言われる理由について解説してきました。
ここまで読んだ方は「FP3級は簡単すぎる」と思いますよね。
ここからは、私が実際に勉強していて「いやいや、難しいじゃないか」と感じたポイントについて解説していきます。
私が難しいと感じた理由は以下の3つです。
- 出題範囲が広いから
- 細かい部分まで暗記が必要だから
- 計算問題があるから
順番に解説していきます。
出題範囲が広いから
1つ目の理由は、出題範囲が広いためです。
FP試験は以下の6分野から、まんべんなく出題されます。
- ライフプランニングと資金計画
- リスクマネジメント
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業承継
6分野もあるので、勉強に使用するテキストも分厚いです。
私が使用した『みんなが欲しかった!FP3教科書3級』というテキストの場合は、索引を除いて全408ページもあります。

つまり、「試験直前に勉強が終わらない!」という事態にならないよう、計画的に勉強を進める必要があるのです。
このように、試験範囲が広いことが「FP3級は勉強が簡単ではない」と思う理由の1つです。
細かい部分まで暗記が必要だから
2つめの理由は、細かい部分まで暗記が必要なためです。
たとえば、雇用保険の制度「介護休業給付」の支給額の場合。
休業前の賃金の67%相当額を3回に分割して取得でき、最高93日間支給される
上記のうち、「67%」「3回」「93日」など細かい数字まで問われるのです。
他にも似たような要件がたくさんあり、どの制度の要件なのかを整理して覚える必要があるため、暗記がけっこう大変です。
私はネットや動画で語呂合わせを調べるなどして、対策しました。
このように、細かい部分まで暗記が必要なことが「FP3級は勉強が簡単ではない」と思う理由の1つです。
計算問題があるから
3つ目の理由は、計算問題があるためです。
私は分数の計算なんて10年以上触れていなかったので、記憶を呼び起こすのに時間がかかりました。
たとえば、金融資産運用分野の「債券の利回り計算」では以下のような公式を使います。

このような公式がいくつかあり、どのパターンでどの公式を使うか? などを理解して覚えるのが本当に大変でした。
計算問題の対策は、数をこなして慣れるのが最適かと思います。
このように、単なる暗記だけでなく、理解力と算数のレベルも問われるため「FP3級は勉強が難しい」といえるでしょう。
以上が、「FP3級は勉強してみると簡単ではない」と思う理由3つでした。
FP3級に独学で一発合格するコツ

前章までの解説で、FP3級は勉強してみると難しいということを述べました。
ここからは、そんなFP3級に独学で一発合格するための「勉強のコツ」について解説していきます。
具体的な勉強の流れは以下の記事で解説していますので、今回は簡単にご紹介していきます。
独学で一発合格するための勉強のコツは以下の3つです。
- インプットに時間をかけ過ぎない
- 過去問で問題文に慣れる
- YouTube解説を活用する
順番に解説していきます。
インプットに時間をかけ過ぎない
1つめのコツは、インプットに時間をかけ過ぎないことです。
先にも述べましたが、FP試験は試験範囲が広いです。約400ページあるテキストを熟読していると、アウトプット学習の時間が足りなくなってしまいます。
また、過去問をたくさん解いて「問題に慣れること」が試験対策において重要です。
過去問対策の時間を長く設けるためにも、テキストでのインプットは計画的に行いましょう。
過去問で問題文に慣れる
2つめのコツは、過去問で問題文に慣れることです。
理由は2つあります。
- 頻出問題がわかるから
- 問題文に慣れるから
何年分も過去問を解いていると、よく問われる論点がわかってきます。
また、各論点において質問されるポイントがわかってきますので、効率良く暗記が進みます。
私は過去3年分の過去問を、3周しました!
YouTube解説を活用する
3つめのコツは、YouTubeの解説動画を活用することです。
テキストはひとつの論点に対して簡潔に説明されている箇所が多いため、「なんでこうなるの?」と思っても根拠などが書かれていないことがあります。
そのため、理解が不十分な箇所は解説動画で知識を補足するとスッキリ理解できます。
実際、私がFP3級を勉強したときにYouTube解説で理解が深まった論点は多くありました。
以上が、「FP3級に独学で一発合格するコツ」でした。
勉強する際に、参考にしてみてください。
FP3級を取得してよかったこと

最後に、私がFP3級を取得して良かったと実感したことについてご紹介します。
「FPは3級を取得しても意味がない」と目にすることが多いですが、私は勉強してよかったと思っています。
試験を受けようか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
私がFP3級を取得して良かったと思う点は以下の3つです。
- 実生活に役立つ知識が増える
- ニュースを見て理解できることが増える
- FP2級の受験資格を取得できる
順番に解説していきます。
実生活に役立つ知識が増える
1つめは、実生活に役立つ知識が増えたことです。
例えば年金の知識。
20代の頃は「なんか給料から天引きされている」程度にしか思っていませんでした。
ですが、FPの勉強で年金について学んだことで、自分の年金について把握でき、新たな知識を得ることもできました。
たとえば、自分の年金について把握したことは次のものがあります。
- 受給資格を満たしているのか
- いくらぐらい受給できるのか
新たに知った内容は次のようなもの。
- 付加年金という上乗せできる制度がある
- 繰り上げ受給、繰下げ受給ができる
制度を知らないと損することが多いことを知ったため、今後もアンテナを張って国の制度について学んでいこうと思います。
ニュースを見て理解できることが増える
2つめは、ニュースを見て理解できることが増えたことです。
FPを勉強する以前は、「金利が上昇」「円安」などの用語が理解できず、ニュースを見ても頭に入っていませんでした。
ですが、FPの「金融資産運用」分野を勉強したことで、経済の流れの基礎を理解することができたため、ニュースを見る習慣もつきました。
また、NISAをはじめ、個人での資産運用を国が推奨している時代です。
NISAやiDeCoの基礎について学べたことも、勉強して良かったと思える点です。
FP2級の受験資格を取得できる
3つめは、FP2級の受験資格を取得できたことです。
FP3級は勉強が難しいとお伝えしてきましたが、学ぶ内容は入門編的な基礎の知識です。人様にアドバイスできるレベルではありません。
そのため、深い知識を得るには2級取得を目指す必要があります。
3級は誰でも受験できますが、2級は以下のどちらかをクリアしていることが受験資格となります。
- 3級に合格している
- AFP認定研修を修了している
3級で基礎知識を学び、2級で深堀りしていく、という流れが知識を定着させるうえで理想的だと個人的には思います。
FP2級の取得を目指している方は、FP2級の勉強方法や主婦の生活への活用法を解説している以下の記事もチェックしてみてください。

また、さらなるステップアップの選択肢としてAFP、CFP資格の取得などがあります。
詳しくは日本FP協会のHPを見てみてください。
AFP資格とは
日本FP協会独自の民間資格で、FP2級合格と研修等を修了した人が取得できる資格です。
まとめ:FP3級は合格しやすいけど勉強は難しい!
ここまで、FP3級について「簡単すぎるといわれる理由」「勉強してみると難しい理由」「独学一発合格のコツ」「取得してよかったこと」について解説してきました。
FP3級の難易度について要点をまとめます!
- 比較的合格しやすい試験形式
- 勉強する内容は意外と難しい
- 過去問対策をすれば独学合格できる
理解できるまでは覚えるのが大変なFP3級ですが、コツコツと過去問を中心に勉強していれば、知識のない方でも十分合格できます。
「簡単すぎる」という評判を鵜呑みにせず、しっかりと勉強して試験に臨みましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。